第52期(2025年度)|講座のご案内

概要

期間・開催時期・会場

開催期間令和7年4月から1年間(2025年4月~2026年3月)
開催回数全11回(8月を除き毎月開催)
開催日原則 第2日曜日 10:30~16:30
会場名城大学 八事キャンパス

講座タイプ

第52期は、引き続き新型コロナウイルス感染防止のため、受講者の皆さまが安心して参加できるよう、感染予防対策を講じて座学による集合研修を実施します。

以下の注意事項をご確認のうえご参加いただきますようお願いいたします。

感染状況等により、座学による集合研修を中止し、Web配信によるリモート研修に変更する場合があります。

カリキュラム

講座の内容・講師は申込み開始前に決定しています。
詳しくは以下ボタンよりPDFファイルをご確認ください。

募集要項

以下ボタンよりPDFファイルをご確認ください。

講師紹介

東海漢方協議会の講座は、会を主催する「常任講師」と
外部から招く「特別講師」で行われます。
今期の講師の一覧は以下よりご確認いただけます。

常任講師

伊藤 晴夫
浮亀 浩
榎本 楠紀
小塚 陽介
柴田 裕紀子
中島 幹夫
林 誠一
牧野 利明
三品 尚弘
蓑輪 暁美
吉田 将士
生田 悠起

特別講師

今期は5名の「特別講師」をお招きする予定です。(五十音順)

仙頭 正四郎(せんとう せいしろう)
仙頭クリニック 院長。医学博士。
日本東洋医学会漢方専門医 / 日本内科学会認定内科医

略歴

1982年 東京医科歯科大学医学部卒業
1986年 東京医科歯科大学大学院医学研究科・生理学 修了
1985〜87年 Harvard Medical School Dept. of Anatomy & Cellular Biology 研究員
1990年 仙頭クリニック開設(東京都文京区・大塚)
2006年 大阪市福島区にクリニックを移転
2010年 一般財団法人高雄病院京都駅前診療所 所長に就任
2018年 仙頭クリニックを再開(東京都文京区・本郷) 現在に至る
前後して都立豊島病院、日本医科大学付属第一病院、東京医科歯科大学、順天堂大学などの漢方外来を担当。東京医科歯科大学非常勤講師、臨床准教授、順天堂大学医学部非常勤講師などを勤める。

著書・編著・講演要旨

『東洋医学-「人を診る」中国医学のしくみ』新星出版社
『読体術 東洋医学の健康診断』小学館
『漢方で治すこどものアトピー』講談社
『読体術 体質判別・養生編/病気診断・対策編』農文協
『標準東洋医学』金原出版
『家庭でできる漢方1~4』農文協
『最新カラー図解 東洋医学の基本としくみ』西東社
『新型ウイルス感染症の治療と予防の漢方戦略~パンデミックから命を守る~』医学と看護社
『漢方で免疫力をつける:ウイルス対策からウエルエイジングまで 』農文協
『究めるエキス漢方大全 -「ZtoA」実践から基礎へ-』金原出版
『症例でわかる東洋医学 読体術―8つの体質と漢方薬活用』農文協
演題:免許皆伝:実症例治療で「漢方の極意」を体得しよう

要旨:まず、東洋医学の基礎理論や種々の概念、診断、治療、生薬処方の考え方など、治療に必要な概念や技術の根底に共通する本質をとらえて「漢方の極意」として提唱します。
次にそれを踏まえ、実症例を取りあげて「極意」を実体験してもらいます。症候の把握の仕方や意義づけ、弁証のやり方、病態のとらえ方、治則や処方の決め方など治療を具体的に進めるそれぞれの過程で、「極意」がどう活かされるのか、「極意」によって見方や結果が変わるや否やなど、実感してもらいます。
そのことで「極意」を体得し、講座修了時には漢方達人の免許皆伝となることを目指します。
多代 友紀(たしろ ともゆき)
たしろクリニック医師

略歴

1980年 名古屋市立大学医学部卒業
1981年 名古屋市立大学医学部第一内科入局 以後、種々の関連病院に勤務
1992年~2002年1月 岐阜県立多治見病院 呼吸器内科部長
2002年4月  岐阜県揖斐郡大野町にて、たしろクリニック開業
漢方は開業してから始め、井上淳子先生から漢方一般を学んだ後、仙頭正四郎先生の系統中医学講座を10年間程受講し中医学を学び、現在、名古屋市杏林ワコー薬局の伊藤康雄先生に師事し勉強、御指導をいただいています。

講演要旨

演題:中医的考え方のイロハと氣の巡りを考えた漢方的診かた

要旨:私はかつて中医的漢方医療をしていましたが、現在は伊藤康雄先生から学んだ、氣の下焦から上焦間の巡り、回転を直接感じ、とらえ、方剤を考える方法で患者さんを診察しています。エキス製剤中心に漢方を処方していますが、以前に比べ手ごたえを感じています。氣は経絡に沿って運行し昇降し、結果、私たちの心身を整えるとされています。方剤の中の生薬の一つ一つが下焦、中焦、上焦のどこに、そしてどこへ氣の運行、昇降を助長させるかを理解することで方剤の性質の理解が深まり、応用範囲が広がります。臓腑概念を主体とした中医的診かたを解説しつつ、氣の下焦から上焦までの運行、昇降を考えた診かたを漢方初心者対象に解説します。

都築 雨佳(つづき うか)
都築医院勤務
日本内科学会認定内科医
日本神経学会認定神経内科専門医
日本東洋医学会認定漢方専門医

略歴

1984年 中国遼寧省瀋陽市で生まれる
1994年 小学校4年生で来日
2011年 名古屋大学医学部医学科卒業
2013年~2016年 愛知厚生連安城更生病院 神経内科勤務
2017年 名古屋大学医学部総合診療科にて漢方研修開始 中医学をこよなく愛するようになる
2017年~ 夫の実家の安城市都築医院にて内科勤務

講演要旨

演題:中医食文化

要旨:食べることが大好きな人たちに送る、本能を呼び覚ます学問
一般的に栄養学とは、食べ物に含まれている栄養素と、それが人体にもたらす作用と頭に浮かぶ。「食物」を中心に研究したものと言える。
一方中医食文化は、「人」と食べ物の「関係」「調和」の学問である。同じ人が同じ食べ物を食べでも、異なる季節、時間、場所、心情、調理方法、組み合わせが異なれば、当然影響が異なる。夏に美味しい西瓜は、清熱生津の効果があるからだ。どんなに甘くても、冬に食べると寒湿が蓄積し体にとって心地よくはないだろう。
中医食文化の講義で、五味が人に与える影響、及び四季に適応する食事を学び、自身の体の声に気づけるようになることを目指す。
結局、病気を作るのも、防ぐのも、治すのも、治療よりも日々の食事なのだ。
西村 尚記(にしむら なおき)
西村整形外科医院 院長

略歴

1989年 東海大学医学部卒業
1992年 東海大学医学部大磯病院整形外科勤務
1993年 静岡県立浜岡総合病院整形外科勤務
1994年 横浜新緑病院整形外科勤務
1999年 二川病院整形外科勤務、同院整形外科部長、同院副院長
2008年 西村整形外科医院開業(継承)、現在に至る

講演要旨

演題:漢方薬の向上の為鍼灸治療併用の工夫

要旨:東洋医学において、漢方薬と鍼灸治療はその両輪であると考える。漢方薬を使用するとき、鍼灸治療の併用はその治療効果の向上に絶大な効力を発揮する。当院では、漢方薬を処方するとき、多くの症例において鍼灸治療を併用している。今回は、疾患別に漢方薬を処方するときに併用する経穴及びいくつかの鍼を紹介する。又。鍼灸治療に関しては、医師や鍼灸師以外にも薬剤師の方や、一般の方が利用できる鍼や経穴(ツボ)もあり、これらにも少し触れたい。
平野 智也(ひらの ともや)
回生薬局・くすきの杜代表. 薬剤師

略歴

1992年  昭和大学薬学部卒業
2008年  回生薬局代表取締役就任
2014年 九州中医薬研究会設立(〜2020)
2016年  福岡県福岡市 漢方未病ラボ薬局開設(〜2021年移転統合)
2020年6月  佐賀県伊万里市 暮らしと漢方のテーマパーク くすきの杜開業
1968年生 薬学部卒業後 地元佐賀県伊万里市の回生薬局二代目社長に。中国、シンガポール、台湾などの視察研修などを通じて得た経験と情報を活かし店頭での漢方相談を中心に、薬科大学の非常勤講師や、漢方講座、講演など東洋医学の普及活動を経て2020年6月に佐賀県伊万里市に“暮らしと漢方のテーマパーク くすきの杜を開設。東洋医学の未病改善提案を活かし人生100年時代の心身日々良好な生き方提案を目指し実践中。

長崎国際大学薬学部非常勤講師 Oriental Life Counselor(行動生態運命学/香港) 帝王學素質適応理論マスター

講演要旨

演題:田舎の薬局の漢方のテーマパークへのチャレンジ お客様の価値観に合わせた開運漢方相談

要旨:人生100年時代、少子高齢化が進みAIの進化が急激に進む中、これからの薬剤師は従来の仕事に加え、国民がいつまでも若く元気で生きる健康寿命の増進を目的に、病気の予防や健康を維持する提案、そして未病を治すことを得意とする東洋医学提案を活かすことが今こそ必要とされる時代。自然豊かな田舎で育ち薬草好きになり東洋医学を学ぶも、西洋医学が基本の我が国で調剤薬局の二代目として薬剤師業務をしながら長年追求してきた東洋医学の実践の形、そして東洋思想をもとにしたお客さまの価値観に合わせた漢方相談のコミュニケーションの実際をお伝えします。

日本薬剤師
研修センター
受講単位について

[集合研修]は研修認定薬剤師制度及び漢方薬・生薬認定薬剤師制度の受講単位対象の講座となります。[リモート研修]は、対象外の講座となります。

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